当センターの日本語指導では、「話す」「聞く」「書く」「読む」の4技能に、語彙や文法などの「知識・理解」を加えた5つの技能に分けて指導計画を立てています。
今回の写真は、自己紹介をテーマにした講習の様子です。ほとんどの実習生は、母国での採用面接の際に、決まりきった型通りの自己紹介を習得します。そのため、入国後も「〇〇から来ました。趣味はサッカーです。よろしくお願いします」といった、一律の型で自己紹介をする傾向があります。しかし、これだけではその人がどのような個性を持っているのかまでは、なかなか伝わりません。
情報量を増やし、会話のきっかけを作る発表活動
そこで今回の講習では、より情報量の多い「自己紹介バージョン」を作成し、発表してもらいました。本人にとっては当たり前すぎてわざわざ話すまでもないと感じる内容でも、それがその後の会話に繋がったり、日本人にとっては珍しく興味を惹かれたりすることも多いからです。
例えば「趣味」についてより具体的な経験を交えたり、「出身地」の名物や風景、日々の暮らしについて掘り下げたりして作文を行い、クラス全員の前で発表しました。体験活動の一環として、自分の背景を言葉にする練習です。
実習生たちは分からない言葉を自ら調べ、一人あたり3分ほどの発表を行いました。中には、原稿をなるべく見ずに顔を上げて発表しようと努力する姿も見られました。
なお、講習の最後には、状況に応じて使い分けができるよう、時間が限られている場面では「短いバージョンの自己紹介」を選ぶといった柔軟な対応についても補足しています。


